山下達郎 「ノスタルジア・オブ・アイランド」

PET SOUNDS RECORDS PRESENTS「今日のこの1曲」から、さらにもう1曲
山下達郎 「ノスタルジア・オブ・アイランド パートⅠ&Ⅱ」

山下達郎 「Pacific」

山下達郎 「Pacific」

1978年にソニー・レコードが発売した好企画アルバム『PACIFIC』の最新リマスターがブルースペックCD2(普通のCDプレイヤーでかかります)で再発になりました。(MHCL-30126 2013年最新リマスター 1,890円)

このレコードは本当によく聴きましたね。
細野晴臣、鈴木茂、山下達郎と興味深いミュージシャンが3人も名を連ねているわけですから当然のことですが。

パシフィック=太平洋=海、をイメージした楽曲を各々のアーティストが持ち寄り、自分が選んだメンバーで録音したアルバム。
インストゥルメンタルといえども、すべてこのアルバムのための新録音として発表され、今思うと非常にぜいたくな作りと言えます。
細野晴臣は『泰安洋行』~『はらいそ』、『YMO』の時期で、独特なエキゾティック・センスを聴かせてくれます。
鈴木茂は『ラグーン』、『コーション』とヴォーカル主体ソロ作品を発表した頃ですが、ここではタップリ彼のギター・ソロを堪能できます。珍しくガット・ギターでのアール・クルー風な楽曲もあります。
山下達郎は『イッツ・ア・ポッピン・タイム』と『ゴー・アヘッド』の間の時期で、60’s風ギター・インストと70’s後半フュージョン・サウンドで楽しませてくれます。

「ノスタルジア・オブ・アイランド パートⅠ バード・ウインド」は、竹内まりやのファースト・アルバム『ビギニングス』のために提供した達郎楽曲「夏の恋人」のギター・インスト・ヴァージョンとも言えるもの。
低音弦を使ったデュアン・エディ風のギターはもちろん山下達郎によるものです。
「パートⅡ ウォーキング・オン・ザ・ビーチ」では、ちょっとですが達郎によるビーチ・ボーイズ・カヴァーが聴けます。

僕にとっては、夏に何度も聴きたくなる1曲であり、1枚です。

森 勉

お問い合わせ・ご注文はこちら

お問い合わせ・ご注文はこちら