「今日のこの1曲」はルイジアナ州はニューオーリンズのシンガー&ピアノ奏者、ジェイムズ・シュガーボーイ・クロフォードの孫、ダヴェル・クロフォードの最新アルバムからの1曲です。
隔月発行誌“ブルース&ソウル・レコーズ”の最新号は、“ニューオリンズの今”特集。
アラン・トゥーサン、ドクター・ジョン等古豪ミュージシャンも健在だけれど、現役バリバリ!イキのいい次世代・新世代組も頑張っているんだぞ!というのが伝わってくる記事&アルバム・レビュー。
そのレビュー作品からピックアップされた10曲収録サンプラーCDも付いて1,680円。
<ガンボが食べられるお店>コーナーとか、吾妻光良さんのコラム、昨日紹介したズクナシのインタビューなども面白いですね。ニューオリンズ好きの方は買っておいて損なしだと思います。
その特集には掲載されてませんが、最近リリースされたニューオリンズ産アルバムでオススメなのがこの1枚。
ダヴェル・クロフォード『My Gift To You』。(輸入CD BASIN STREET BSR-1402-2)
ドクター・ジョンで有名な「IKO IKO」の元歌「JOCK-A-MO」オリジネイターであるジェイムズ・シュガーボーイ・クロフォード。
その孫がこのダヴェル・クロフォードで、僕が90年代ニューオリンズに行った時はジャケット写真のようなかわいいピアノ少年でしたが、現在は中年デブおじさんな風貌・・・。
しかしながら、ピアノ・プレイはもちろん、作品としての仕上がりも深みが増していて、今作は素晴らしい出来!
歌声は中性的でミシェル・ンデゲオチェロのような雰囲気。
ドクター・ジョン、ニコラス・ペイトン他客演の活躍もありますが、1枚のアルバムとして完成度が高いですね。
今日のこの1曲は、ジェイムス・テイラー「Fire And Rain」の沁みるカヴァーを。
森 陽馬