ペットサウンズレコードといえば、Beach Boys。今回はBeach Boysの評論家でもいらっしゃる店長の森 勉さんによる、BOXセット「カリフォルニアの夢」からの未発表曲レビューです。これは必読!
昨年から噂されていたビーチ・ボーイズのヒストリー・ボックス・セット『カリフォルニアの夢』が発売になっています。
(国内仕様CD 完全限定盤 6枚組CD TOCP-71591 16,800円)
卒業アルバムのような豪華なハード・カヴァー本仕様に掲載されている数々の秘蔵写真、メンバーのコメント、『ペット・サウンズ』アルバム・ジャケット撮影秘話など、ブックレットも興味津々ですが、なんといっても50年に及ぶビーチ・ボーイズの歴史的音源が6枚組CDに全174曲、タップリ味わえるのがミソ。
ディスク1から5の途中までは、最新リマスター音源で彼らの重要ヒット曲を聴きつつ、珍しい楽曲も楽しめる作りで、ビーチ・ボーイズ50年の足跡ここにあり!という内容。
ディスク5の後半は今まで公式発表にはなっていなかったライヴ音源が15曲、そしてディスク6はほとんど未発表レア音源集になっています。
今日はそのディスク6から現在気に入っているベスト5を選んでみたいと思います。
まず3曲目に入っている「ドント・ウォリー・ベイビー」。
ブライアン・ウィルソンのリード・ヴォーカルが別テイクで、エンディングの♪アーアーウッウ・・・♪がいいですね。
5曲目「ゲス・アイ・ダム」はブライアンがグレン・キャンベルに提供した曲のインストゥルメンタル・トラック。
なんとも魅力あるオケです。
8曲目「ディス・ホウル・ワールド」。
アルバム『サンフラワー』収録曲ですが、ここではヴォーカルだけを抜き出したアカペラ・ヴァージョンが聴けます。
カール・ウィルソンのハリのあるクリアトーン・ヴォイスがたまりません。
9曲目「ホエア・イズ・シー」は完全未発表曲。
1969年頃の録音で、ブライアンのリード・ヴォーカル。
16曲目「バーンヤード・ブルース」。
1974年頃に録音された未発表のデニス・ウィルソン作で、アーシーなロック・ナンバー。
18曲目はライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」をカヴァー。
『15ビッグ・ワンズ』~『ラヴ・ユー』あたり、ブライアンズ・バック時代の録音。
ブライアンの昔のカンを取り戻してもらおうという時期なので、ブライアンお気に入り楽曲のカヴァーを色々と録音した頃の未発表音源。ブライアンの声の状態がいい時らしく、この時期としてはツヤのある声が聴けます。
さて、ベスト5と言っておきながらもう6曲も選んでいますが、まだまだ注目の未発表音源はあります。
その紹介はまた日を改めて、ということで、今日は失礼いたします。
森 勉
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