音壁=ウォール・オブ・サウンドってご存知ですか? かのフィル・スペクターが得意としていた音楽スタイルで、コーラスやカスタネット、タンバリン、ギロなど、ちょっと変わった打楽器や、エコーを掛けたドラムサウンド、鳥のさえずり、手拍子、口笛など、たくさんの楽器で演出するサウンドスタイルのことで、日本では大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次の「ナイアガラ・トライアングル」のようなナイアガラ・サウンドが代表的です。
今日は、そんな「音壁」ファンにはたまらない、原めぐみのニューアルバムからの1曲です。(編集部)
音壁ガール・ポップスの女王、原めぐみのニュー・アルバム『WORDS OF LOVE』が発売になりました。
(VSCD-1750 2,800円)
新曲10曲にプラス、タイトル曲のモノラル・ミックスを含めて全11曲。
すべてが音壁スタイルというその筋のサウンド好きにはたまらない内容になっています。
プロデュースは今回も中村俊夫。
オールディーズ・テイストの音壁制作に関しては、ハズレなしの作品を作ってくれる信頼度バツグンのプロデューサーです。
どの曲も甘酸っぱい60’sポップスの味付けがなされておりグッときてしまうのですが、今日はサリー久保田作品「マイ・ボーイフレンド」を。
この曲はデヴィッド・ゲイツ作品でガールフレンズが歌った「マイ・ワン・アンド・オンリー・ジミー・ボーイ」を感じさせてくれるのですが、キュートな原めぐみのヴォーカルを最大限に活かしたアレンジになっていると思います。
1曲目のインスト「プレリュード」にビーチ・ボーイズ・テイストを感じたり、ロネッツの楽曲を感じる曲があちこちにあったり、あのリリーズがバック・コーラスで参加していたり、他の曲もとにかく色々な面で練られた作品になっています。
今なら当店のみの特典で、コーラスの美しさも楽しめる「恋のはじまり」(WHEN LOVE BEGINS)アカペラ・ヴァージョンを収録したスペシャル・ボーナスCDRを先着でプレゼント中です。
(文:森 勉)