The Rides 「Rockin’In The Free World」

今日の1曲はスティーヴン・スティルスのユニットのアルバムより。スティーヴン・スティルスといえば、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのイメージが強いのですが、あのバンドも「バンド」というよりは「ユニット」的な印象。そう思うと、スティーヴン・スティルスはずっと「ユニット」的な距離感と緊張感のなかで、いい作品を生み出しているような気がします。(編集部)

 先日話題に上がったスティーヴン・スティルス。

 約5年前前立腺がんから復活し、CSN&Y再結成、CSNツアー、BOXセット発売と活動してきた彼が、バリー・ゴールドバーグ、ケニー・ウェイン・シェパードと組んで新作を発表しました。

 ユニット名は、ザ・ライズ。
(The Rides 『Can’t Get Enough』 国内CD COCB-54074 2,415円)

The Rides 『Can't Get Enough』

The Rides 『Can’t Get Enough』

 スティルスのトリオ・ユニットというと、アル・クーパー&マイク・ブルームフィールドと組んだスーパーセッションが思い出されますが、そこまでの緊張感はなく、和気藹々と楽しみつつスタジオでレコーディングしているのが伝わってくるようなオヤジ・ロック・アルバムです。

 イギー・ポップ「サーチ&デストロイ」、ニール・ヤング「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」のカヴァーもやっていて、オリジナルに比べるとやや生ぬるい感もありますが、まあこれはこれでそれなりにかっこいいからいいのかな。

 ドラムはスティーヴィー・レイ・ヴォーンでお馴染みのダブル・トラブル在籍、クリス・レイトン。
ベースはCSNのバックで活動しているケヴィン・マコーミック。
 そして元トーキング・ヘッズのジェリー・ハリスンがプロデューサーとして参加してます。

(文:森 陽馬)

お問い合わせ・ご注文はこちら

お問い合わせ・ご注文はこちら