ウェルナー・ミューラー・オーケストラ 「タイプライター」

今日の1曲は、映画に音楽に盛りだくさん。実はペット・サウンズ・レコードの森陽馬さんは、かなりの映画好きでもあります。お店に行ってサントラのおすすめを伺っていると、1時間はゆうに過ぎてしまうのです。(編集部)

 

 

 

最近、タイプライターが出てくる映画を続けて見ました。

まずは、『タイピスト!』。

2012年アカデミー賞を受賞した『アーティスト』の制作スタッフが集まり新たに作られたフランス映画ですが、今回も1959年頃の時代設定で音楽やファッション等レトロな雰囲気タップリ。
(長編映画デビュー作という、レジス・ロワンサル監督はこれからも要チェックの監督ですね)

フランス映画というとシリアスなものが多いイメージですが、この映画はコメディー要素も満載なファンタジー恋愛映画♪ 楽しんで見れて多幸感が心地良い作品でした。

もう1作は、『オン・ザ・ロード』。

フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮。ロードムービーを撮らせたら現代随一!『モーターサイクル・ダイアリーズ』等で知られるウォルター・サレス監督。
ビート・ジェネレーション/ビート詩人好きならバイブルな1冊、ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』を映画化したアメリカ映画。

酒、煙草、ドラッグ、窃盗、SEX、同性愛etc…、過激な描写が多く、上映時間も長めなので普通の人にはオススメし辛い映画ですが、独特な疾走感があって面白かったですね。

あの散文詩的な書籍を1本の映画としてうまくまとめたなぁ、というのが第一印象。
ロードムービー好き/ビート詩人の本に興味ある方なら見ておいて損はないと思います。

ということで、今日のこの1曲は「タイプライター」。

2007年6月23日のこのコーナーで、ルロイ・アンダーソンのオリジナル・ヴァージョンは紹介していましたから、今日はウェルナー・ミューラー・オーケストラによるカヴァーヴァージョンの方を。
(国内CD 解説付 2012年最新リマスター WPCR-14529 1,800円)

「ザ・ウェルナー・ミューラー・オーケストラ」

「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ウェルナー・ミューラー・オーケストラ」

こちらも、タイプライターを打つ音とオーケストラが見事に融合。ゴキゲンな1曲です。

(文:森 陽馬)

 

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