ビーチ・ボーイズ 「Wouldn’t It Be Nice」

各方面で話題の映画「陽だまりの彼女」、アイドル映画と思って冷めた目で眺めていたのですが、この記事を読んだら俄然観たくなってきました。予告編と共にお楽しみください。(編集部)

 

 

 

映画『陽だまりの彼女』(松本潤/上野樹里主演)を先日鑑賞。

越谷オサムさんによる原作含め、ビーチ・ボーイズ「Wouldn’t It Be Nice (素敵じゃないか)」がテーマ曲として使われているということで、どんな場面でかかるのかな?と楽しみにしていましたが、予想以上に大フィーチャーされていてビックリ!

印象的な場面でかかるだけでなく、『ペット・サウンズ』のレコード・ジャケットも映画内で何度も登場!

ブライアン、カール、デニス等、メンバーの名前が出てくる小ネタ場面まで!!
(でも映画内のブライアンがまさかあんなことになろうとは・・・)

胸キュン恋愛物語ではありますが、ビーチ・ボーイズファンは必見の映画ですね。

映画自体に関しては、ご覧になった方が物語における重大な秘密を受け入れられるかどうかにかかっていると思うので、人それぞれ評価は分かれると思いますが、僕はとっても面白く、そして感動して観ることができました。
(女性客が多かったけれど、男性目線で描かれているから男性向き映画なのかも。)

ちなみに映画内でかかるビーチ・ボーイズ楽曲は「Wouldn’t It Be Nice (素敵じゃないか)」のみですが、アルバム『PET SOUNDS』に収録されている他の楽曲もこの『陽だまりの彼女』のストーリー展開に反映されているように感じましたね。
(以下楽曲の歌詞から一部抜粋)

①「Wouldn’t It Be Nice」・・・♪一緒に暮らせたら素敵じゃないか 僕たちだけの世界でね♪
②「You Still Believe In Me」・・・♪きみは今も僕を信じてくれている♪
③「That’s Not Me」・・・♪あなたは僕の愛なしではいられなかったのに 僕はまずい時に出て行ってしまった <中略> 僕にだって夢があった だから荷物をまとめて都会へと向かったんだ♪
④「Don’t Talk」・・・♪明日のことなんて考えるのはよそうよ 何も言わないで♪
⑤「I’m Waiting For The Day」・・・♪きみが一からやり直せるようにと僕の愛をささげたんだ♪
⑦「SLOOP JOHN B」・・・♪私はもう疲れきっちゃって ふるさとに帰りたくてたまらない♪
⑧「God Only Knows」・・・♪もしも君が僕から離れていったとしても人生は続くだろう だけど信じて そんな世界など僕には意味のないものだよ♪
⑨「I Know There’s An Answer」・・・♪ちゃんとした答えがあることを僕はわかっている。自分でそれを見つけださなくちゃね♪
⑩「Here Today」・・・♪心しておかなくちゃだめだ 愛は今目の前にあるけど 明日になればすぐに消えてしまう♪
⑪「I Just Wan’t Made For These Times」・・・♪自分が溶け込める場所を探し続けているんだ♪
⑫「Caroline No」・・・♪僕の知っていた女の子はどこに消えちゃったのかな <中略> 消え去ってしまったものを僕らは再び取り戻すことができるだろうか♪

極端な意訳ですが、『陽だまりの彼女』は『PET SOUNDS』を現代の日本に置き換えた物語、と言えるかもしれませんね。

ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」

ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」

 

(文:森 陽馬)

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