トロイ・ドナヒュー 「恋のパームスプリングス」

今日の1曲は60年代ポップス「恋のパームスプリングス」。ペット・サウンズ・レコードの店長、森さんのトークライブ情報もあります。(編集部)

 

 

ここ10年ほど、50’s・60’sのヒット曲を収めたオールディーズのオムニバス国内CDの発売がめっきり少なくなったような気がします。

1990年代は各レコード会社がそのような企画モノを色々と出していたのになぁ~、と思っていたら、昨年12月ワーナーから『60’sプレミアム・ベスト』という3枚組CDが出ました。
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-15390 2,300円+税)

『60'sプレミアム・ベスト』

『60’sプレミアム・ベスト』

全77曲入で2,300円(税抜)という低価格がうれしいですね。

昨年EMIグループが解体されたことにより、イギリス・パーロフォン・レーベルがなんとワーナーから出せることになり、選曲の幅がグッと広がっています。

それによりワーナーが持つアメリカン・ポップスからビートルズ以前のイギリスのポップス、そしてブリティッシュ・ビートもラインナップに入った面白い60’sコンピが出来上がりました。

フォー・シーズンズ、モンキーズ、ホリーズ、シーカーズ、アルマ・コーガン、ラスカルズ、ディオンヌ・ワーウィック、ルル、アソシエイションなど、ヒット・アーティストの中に、ハニーズ、アポラスなどのレアものがちょっと忍び込んでいるのがなんともいい隠し味に。

今日はその中から、1964年日本ではかなりのヒットを記録したトロイ・ドナヒュー「恋のパームスプリングス」を。

彼の本業は俳優。当時は『避暑地の出来事』、『恋愛専科』、そしてこの曲が主題歌となった『パームスプリングの週末』などの映画で主役として出演し、女の子に人気があった人です。

日本でも『サーフサイド6』、『ハワイアン・アイ』のテレビが放送されていたので、この歌はラジオのヒット・パレードで上位にくい込んでいました。

さて、ここでお知らせです。

1月25日(土)19時から、宮治淳一さんがやっている辻堂(茅ヶ崎)のカフェ“ブランディン”で、久し振りに僕(森 勉)が好きな曲をかけながら、おしゃべりさせていただくことになりました。

特集は【1964年の洋楽】ですので、きっとこの曲もかかることでしょう。

(文:森 勉)