大滝詠一 「スピーチ・バルーン」

このところ、訃報を耳にしてはライブラリから聴く曲を選ぶという、寂しい選曲が続いてしまい、なんだかしんみり。でも音楽はずっと、いきいきと残り、受け継がれていく。それだけで、ほんの少し、救われるような気がします。今日の1曲は大滝詠一「スピーチ・バルーン」。(文:編集部)

 

 

SASAKLA、1月14日渋谷伝承ホールでのコンサートを見に行きました。

檀上はSASAKLA(笹倉慎介)自身が所有する入間市の音楽スタジオguzuri recording houseテラスをイメージしたステージセット演出。

そのステージ上で、林立夫(Dr)、伊賀航(B)、佐藤克彦(G)、藤原マヒト(P)、武嶋聡(Sax)、朝倉真司(Per)、橋本歩(Cello)、という素晴らしいバック・バンドがフィールド・レコーディングの如く穏やかに曲を紡いでいきます。

SASAKLAは昨年末アゲインでライヴをやった時とは別人のように、MCらしいMCをせず最後の曲に。
(アンコール後、昨年末他界したエンジニア藤井暁さんへの想い出をMCで少し語りましたが)

その本編最後の曲は、意外にも大滝詠一「スピーチ・バルーン」カヴァー。

オリジナルよりもややテンポアップさせ、彼らしい明るい陽射しを感じさせるアレンジの「スピーチ・バルーン」。

そのドラムスは大滝詠一が関わった楽曲の多くに参加していた林立夫。

こうやって音楽は、そしていい曲は繋がっていくんだな、という感慨がありました。

このSASAKLAのコンサートを境に、聴くのをためらっていた大滝詠一さんの歌も聴いています。

今日は「スピーチ・バルーン」が入っている名盤『ロング・バケイション』を。
(30th Edition 2枚組CD SRCL-8000 2,500円+税)

大滝詠一「ロング・バケイション」

大滝詠一「ロング・バケイション」

(文:森 陽馬)

 

お問い合わせ・ご注文はこちら

お問い合わせ・ご注文はこちら