ザ・フロント・ロウ「Not Giving Up On Love」

“大人のシティ・ポップ秘宝盤”!として、当店では隠れたロングセラーとなっているザ・フロント・ロウ2011年発表作『白い砂と空のスクリーン』。

その前作から約2年半ぶりとなる新作『出会えてよかった』がこの度発売されました。
(Island Moon Music IMCT-0006 1,852円+税)

ザ・フロント・ロウ『出会えてよかった』

ザ・フロント・ロウ『出会えてよかった』

ザ・フロント・ロウは、ほぼ全曲のソングライテンィングを手掛ける川崎太郎(Vo&G)を中心に、佐藤正彦(G)、川上豪士(B)、人見欣幸(Dr)が脇を固める4人組バンド。

今作では村田和人さんも楽曲アレンジで参加!
(ブックレット内には川崎太郎さん&村田和人さんの雄々しくも朗らかな2ショット写真も!)

彼等のルーツである日本シティ・ポップ、ロック、ソウル・ミュージックなどが程良くブレンドされた1枚に仕上がっています。

今日のこの1曲は70’s後半のソウル/アイズレー・ブラザーズを彷彿とさせるファンキー・チューン⑥「Not Giving Up On Love」。

アルバム中唯一の英語詞なのですが、実はこの曲の歌詞!アイズレー・ブラザーズの曲名が随所に織り込まれているのです。

♪Take Me To The Next Phase♪、♪Summer Breeze♪、♪I Once Had Your Love♪。
そして、アーニー・アイズレー的なギターソロ!

川崎太郎さんの“アイズレー愛”が伝わってくる1曲ですね。

切ない“夏”ソング③「陽だまりの夏」、メロウなカッティング・ギターがアクセントになっているシティ・ポップ⑦「輝きのなかで」なども聴きものです。

(文:森 陽馬)