いい季節になってきました。
この時期になると聴きたくなるのがこの曲です。
1972年発表、サンタナの名作『キャラバンサライ』に収録されている「風は歌う」(原題:Song Of The Wind)。
「ブラック・マジック・ウーマン」、「僕のリズムを聞いとくれ」、「君に捧げるサンバ」、「哀愁のヨーロッパ」などに比べると一般的な知名度は低い曲ですが、なんとも情感豊かなギター・インスト曲です。
風が歌い始める最初は、優しくメロウに。
徐々に風は躍動的になり、エモーショナルなリズムを含みつつ、我々のからだの中に吸い込まれて・・・。
気持ちのいい朝に、昼に、そして春の宵に、いつまでも聴いていたくなる僕のフェイヴァリット曲のひとつです。
(文:森 勉)
★掲載ジャケットはサンタナ『キャラバンサライ』。(国内CD SICP-30052 1,800円+税)