Ned Doheny「A Love Of Your Own」(Demo)

さて、初夏が近づいてくるこれからの季節にピッタリのネッド・ドヒニー。
彼の名曲群にデモ音源もプラスした全19トラック収録の編集盤が発売になりました。
(輸入CD Ned Doheny 『Separate Oceans』 NUMERO 052)

Ned Doheny 『Separate Oceans』

Ned Doheny 『Separate Oceans』

73年発表1st、76年発表名作2nd『Hard Candy』、79年3rd『Prone』(2ndと3rdはスティーヴ・クロッパーがプロデュース)、更に1988年4th『Life After Romance』に収録されているアヴェレイジ・ホワイト・バンドやチャカ・カーンがヒットさせたことで有名な「Whatcha Gonna Do For Me」セルフカヴァー(88年)等を加えたベスト選曲に、デモ音源9曲を追加した全19トラック入。

ベスト選曲の10曲は、メロウ・グルーヴがとにかく心地良いですね。

9曲入っているデモ音源に関しては、ほぼ完成された形でのデモ録音。

今日のこの1曲は「A Love Of Your Own」デモ・ヴァージョン。
共作者であるHamish Stuart(アヴェレイジ・ホワイト・バンド)のコーラス/歌声が完成形よりもよく聴こえますね。『Hard Candy』聴きこんできた人にはうれしい貴重音源です。

ただ、音質的には完成音源と比べるとデモ音源はやっぱり劣るので、デモはデモで別のディスクに分けて欲しかったな、というのが正直な感想。

あと、2nd『Hard Candy』裏ジャケを今回のジャケットに使っているくらいなのだから、名曲「Valentine」のデモもあったら入れて欲しかったな、と。(元々無かったのかもしれませんが・・・)

まあでも、ジャクソン・ブラウンによる寄稿文が書かれた表シール、貴重な写真が多数掲載されたブックレットも読み応えタップリなので、AOR/シンガー・ソングライターファンは必携でしょう。

ちなみに、アナログ盤も同時発売。
2枚組LPダブル・ジャケットは手に取ると欲しくなりますね。

(文:森 陽馬)

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