買おうかどうしようか迷っていたオールマン・ブラザーズ・バンド『1971フィルモア・イースト・レコーディングス』。
(国内CD 完全限定6枚組BOX UICY-76507 12,000円+税)
ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』と同じく、今回で何枚目?!というくらい様々な種類の同タイトルを持っていますが、今作もやっぱり買ってしまいました。
正直言ってあまり期待していませんでしたが、イイですねー!これ!!
オールマンのフィルモア・イースト・ライヴは、1971年3月11日、12日、13日、6月27日に行なわれており、今までは13日1stショウと2ndショウ、6月27日公演を中心にオフィシャル音源として世に出ていました。
今回ほぼ初めて3月12日公演1stショウと2ndショウが全曲収録。
まずクレジットを見て気付くのが、「エリザベス・リードの追憶」の演奏時間。
12日は約18分。13日は約13分。5分も違う!
何が違うのかというと、12日の方はRudolph “Juicy” Carterというサックス奏者が参加!
イントロ部分、及びギター・ソロの合間に、彼のサックス・ソロも入っているのです。
解説によると、エンジニアのトム・ダウドがダメ出しして、13日の公演ではサックスが外されたとのこと。
そのエピソードも納得、やや冗長なサックス・ソロですが、これはこれで面白いエリザベス・リードですね。
ちなみに、Rudolph “Juicy” Carterと共に12日公演に参加しているボビー・コールドウェルというミュージシャン。
あのAORのボビー・コールドウェルとは同名異人だそうです。
文:森 陽馬
武蔵小山生まれ武蔵小山育ちの「ペットサウンズレコード」の「おにいさん」。店頭で、こんな音が好き!というと、いろいろ新しいものを紹介してくれますよ。ココカラ本誌では「毎日がGOOD MUSIC〜むさこ駅前狂騒曲〜」を連載中!