大滝詠一「夢で逢えたら」

大滝詠一『BEST ALWAYS』

大滝詠一『BEST ALWAYS』

大滝詠一、初のオールタイム・ベスト『BEST ALWAYS』。
(初回限定盤3枚組CD SRCL-8010 4,000円+税)

楽曲はほぼ時系列に沿って収録されていますが、1曲目ははっぴいえんどではなく「ナイアガラ・ムーン」。
ナイアガラ・レーベルの始まりとなったこの曲で始まるところが良いですね。

「幸せにさよなら」別ヴァージョンや、新たな聴きどころもタップリ。

そして最大の聴きどころはやはり、大滝詠一本人が歌う「夢で逢えたら」。

バックのオケは吉田美奈子ヴァージョンではなく、シリア・ポールヴァージョン(鈴の音が大きい)だと思われます。

大滝さんの歌は、デモや仮歌ではなく新たに録音したテイクなのでしょう。
♪夢でもし逢えたら♪の歌唱部分を、少しフェイクして歌っていますし。

声の質や歌い方から判断すると、歌入れは1980年代ではなく、90年代、もしくは2000年代かもしれませんね。
(今回のベスト盤ラストに収録されている竹内まりやとのデュエット「Something Stupid」と同じ頃だったりして。あくまで僕の主観ですが)

ブックレットには、山下達郎、竹内まりや、伊藤銀次、佐野元春、杉真理の寄稿文に加え、安田謙一&能地祐子による楽曲解説も掲載。

大滝さんからのちょっと早いクリスマス・プレゼント。
感謝の気持ちを込めて聴き込みたいと思っております。

 

文:森 陽馬
武蔵小山生まれ武蔵小山育ちの「ペットサウンズレコード」の「おにいさん」。店頭で、こんな音が好き!というと、いろいろ新しいものを紹介してくれますよ。ココカラ本誌では「毎日がGOOD MUSIC〜むさこ駅前狂騒曲〜」を連載中!

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★『大瀧詠一のジューク・ボックス』全3種お買い上げの方、先着で差し上げているナイアガラ・ヴィンテージ・ポストカード3枚セットは、かなり昔(30年以上前?)販促用にメーカーで作成されたポストカードを取っておいたものです。数に限りがあるのでお早目に。