ボブ・ジェームスが1970~80年代タッパン・ジー・レコードから発表したスタジオ録音アルバム14枚。
1,000円+税という低価格で再発されました。
(アール・クルーとの『ワン・オン・ワン』と、1979年ニューヨークでのライヴ2枚組(1,500円+税)、2枚組ベスト盤も一緒にリリース)
1974年発表『ONE』(邦題:はげ山の一夜)から1983年発表『HANDS DOWN』の10枚は、レコードで本当によく聴きましたねぇ。
クロスオーヴァー(フュージョンという言葉が使われる前はこんな言い方が一般的でした)が大好きになったのは、僕の場合クルセイダーズとボブ・ジェームス(特に最初の3枚)の影響が大きかったと思います。
今日のこの1曲は『ONE』の「Feel Like Making Love」か、『TWO』(邦題:夢のマルディ・グラ)の「You’re As Right As Rain」か、『THREE』のこの曲か迷いましたが、7分24秒とこの中では一番長い「Westchester Lady」を。
(ボブ・ジェームス 『スリー +1』 国内CD VICJ-61716 1,000円+税)
ボブによるフェンダー・ローズ他のキーボード・プレイも見事ですが、ベースのウィル・リー、ドラムスのハーヴィー・メイスンによる自由な発想で変化に富んだリズム・セクションに耳が釘付けになってしまいます。
文:森 勉
ペット・サウンズ・レコードの店長。ビーチ・ボーイズをはじめとしたアメリカンポップスを中心に、さまざまなジャンルの音楽に対して豊富な知識をお持ちです。街のCD屋さんとして店頭で接客する一方で、ライターとしてレコード・コレクターズ誌など、さまざまな媒体へも寄稿。ファンからもミュージシャンからも、業界関係者からも厚い信頼を寄せられています。