矢野顕子+TIN PAN「大いなる椎の木」

矢野顕子+TIN PAN 『さとがえるコンサート』

矢野顕子+TIN PAN 『さとがえるコンサート』

毎年12月に行なわれる矢野顕子『さとがえるコンサート』は、ファンにとって特別なコンサート。

忙しない年末、都合をやりくりしてコンサートの席につくと、その1年の出来事が感慨深く、矢野さんの歌声と共に胸に迫ってくるのです。

凄腕アンソニー・ジャクソン&クリフ・アーモンドとのコラボ、清水ミチコとの共演など、その年によってバック・ミュージシャンが違いましたが、昨年2014年はティンパンとの共演でした。

そのさとがえるコンサート2014、最終日12月14日NHKホールのライヴ盤が発売。
(矢野顕子+TIN PAN 『さとがえるコンサート』 完全限定2CD+ブルーレイ付 VIZL-803 5,600円+税)

細野晴臣(ベース)、鈴木茂(ギター)、林立夫(ドラム)。
そして、矢野顕子さんのピアノと歌声。

音が鳴っていない瞬間も、“音楽”が聴こえてくるこの4人でしか成しえないライヴ。

大滝詠一作「水彩画の街」~「乱れ髪」弾き語りカヴァーや、ジミー・ウェッブ作「Wichita Lineman」も魅力ですが、今日のこの1曲は①「大いなる椎の木」。

矢野顕子1976年発表1stアルバム『JAPANESE GIRL』収録、ティン・パン・アレーがバックの名曲。

約40年の時を経ての、この4人での演奏。
1曲目に演奏されたことは意義深いことだと思います。

 

文:森 陽馬
武蔵小山生まれ武蔵小山育ちの「ペットサウンズレコード」の「おにいさん」。店頭で、こんな音が好き!というと、いろいろ新しいものを紹介してくれますよ。ココカラ本誌では「毎日がGOOD MUSIC〜むさこ駅前狂騒曲〜」を連載中!

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