5月25日に57歳の誕生日を迎えるポール・ウェラー。
約3年ぶり12枚目となる新作『サターンズ・パターン』が発売になりました。
(国内CDボーナス・トラック2曲追加 解説・歌詞・対訳付 WPZR-30637 スペシャル・エディションDVD付 3,124円+税)
今作からパーロフォンに移籍。サイケデリックで実験的な面を押し出した前作『ソニック・キックス』の流れを汲み、ここ数作の集大成ともいえる1枚。
ウェラー自身も”今までやってきたものの中では最高の出来栄え”と語っています。
どう展開していくのかわからない面白さと、従来のウェラーらしいメロディアスな部分が共存している感じで、前作と同じくアレンジの好き嫌いはあるかと思いますが、後半のコーラスが美しいバラード③「Going My Way」や、ジャム・デビュー前バンドに在籍していた旧友スティーヴ・ブルックスが参加したソウル・テイスト⑨「These City Streets」は、前作は馴染めなかったという方も是非聴いてほしいです。
ウェラー・バンドお馴染みのスティーヴ・クラドックは数曲、近年ベースを担当するアンディ・ルイスは不参加だったりと、従来のかたちに捉われず、若いミュージシャンを起用しています。
④「Long Time」ではザ・ストライプスのギタリスト、ジョシュ・マクローリーがスライド・ギターで参加。
10月に東京・横浜・大阪で単独来日公演決定と嬉しいニュースも♪
ライブではどんな風に曲が進化していくのか、新作を聴き込んで楽しみに待ちたいと思います。
文:東尾沙紀
武蔵小山駅前ペット・サウンズ・レコードの「おねえさん」。ブリティッシュ・ロックのイマを聴きたいなら東尾さんに!