Sproutless「MERCY」

Sproutless『JORDAN:REVISITED』

Sproutless『JORDAN:REVISITED』

プリファブ・スプラウトそっくりのトリビュート・プロジェクト、最新作『JORDAN:REVISITED』が発売になりました。

前2作『INSIGHTS FROM RETROSPECT』、『MOVEABLE FEAST』は、プリファブそっくりにオリジナル曲を創作したものでしたが、第3弾はジャケットとタイトルからもわかるように、本家が90年に発表した名作5th『JORDAN:THE COMEBACK』をまるごとカバーした作品!

全19曲という大作を完コピではなく、19組のアーティストが各々の解釈でアレンジ(Re-imaginedと記載)し、それを前作と同じく、パディ・マクアルーン&ウェンディ・スミスそっくりのヴォーカリストが歌っているというもの。

ペダル・スティールを入れてみたり、ゾンビーズ「二人のシーズン」を意識したのかな?と思わせるものがあったり…。

アレンジャーの中には、ロードリ・マースデン(スクリッティ・ポリッティのキーボード)が居たり、演奏陣には、前作にも参加していた本家の元ドラマー、ニール・コンティや、ブライアン・ウィルソン・バンドのプロヴィン・グレゴリー(Horns&Trumpetsで2曲)等も参加しています。

今日の1曲は、「MERCY」。
原曲は1分半に満たない、パディによるギター弾き語りのバラード。
Sproutlessバージョンは、Sarah Lloydという女性ヴォーカリストがコーラスで参加し、ソウル~ゴスペルっぽいアレンジになっています。

ずーっと聴いているとオリジナルも聴きたくなってきますね。聴き比べも楽しい一枚です。

 

文:東尾沙紀
武蔵小山駅前ペット・サウンズ・レコードの「おねえさん」。ブリティッシュ・ロックのイマを聴きたいなら彼女に!

PETSOUNDSロゴ