記録映画DVDシリーズ

戦時中にいわゆる「国策映画」として撮影されたおびただしい数の戦争記録映画。その大部分は未だに整理や検証が行われないまま、フィルム倉庫に眠っています。それらのフィルムの制作・管理を行っていたのが、目黒駅からほど近く、現在の白金トンネル横の撮影スタジオにあった、株式会社日本映画新社でした。

戦時中に公開された記録映画、プロパガンダ映画からの抜粋に、その膨大なフィルム郡の中から発掘された未公開記録映像を追加し、編集。資料として誰もが見やすいDVDを制作しました。制作は株式会社クリエーションファイブ。株式会社日本映画新社のOBの方を中心に設立した映像制作会社です。

テレビ番組(レギュラー)・特別番組・PR番組・VP・CM・博覧会展示映像・聴覚障害者用字幕付映画などあらゆる映像分野を30年間にわたって制作、また、映画『永遠の0』をはじめ、数多くの映画やテレビ番組に映像の提供を行ってきました。

元となるフィルムはたいへん古いもののため、映像に一部不鮮明なところもありますが、詳細な解説や、当時のナレーションがそのまま収録されているものなど、いずれも戦時中の資料として貴重な映像集となっています。

 

ginyoku

『銀翼のレクイエム 日本軍用機集 陸軍篇』
『銀翼のレクイエム 日本軍用機集 海軍篇』
→詳しい紹介はココカラ

 

kantei

『日本海軍艦艇集 上・下』
→詳しい紹介はココカラ
hikohei

『海軍 飛行予科練習生』
『陸軍 少年飛行兵』
→詳しい紹介はココカラ
screen

『戦時下のスクリーン』
『続・戦時下のスクリーン』
→詳しい紹介はココカラ

 

1945年の終戦から、今年でちょうど七十年。日本人の多くが戦後生まれとなり、つらい戦争の記憶もだんだん薄れてきました。しかし、フィルムの中には、その当時、たしかに戦争が行われていた証拠がしっかりと残っています。歴史の記録として、貴重な映像の数々です。
そして、目的がたとえ戦争だったとしても、艦艇や軍用機の姿を見ていると、日本のものづくりへの真摯な思いや、純粋な乗り物への憧れなどの高揚感も感じます。

艦艇や航空機ファンが、こうした記録映像を「趣味」として楽しめる。それは平和な時代の象徴でもあります。
平和な時代がこれからもずっと続き、戦争記録映画に残された時代が、これからもずっと、ずっと過去のものでありますように。

 

 

 

戦前〜戦中〜戦後と、日本の激動の時代を鉄道関連の映像から読み解く『鉄路の昭和史』シリーズはココカラ!