森は生きている 「回想電車」

若いメンバーが、昔っぽい音を出す。そんな音楽を「モノマネじゃん」と切り捨てるか、そこに至るまでの脈々と続く音楽の「道」を聴きとるかで、たぶん、音楽の楽しみ方ってずいぶん違ってくると思うんです。「森は生きている」というバンドの音楽は、肩の力を抜いて音楽を聴くことの楽しさを感じさせてくれます。「日々の泡沫」の爽やかなPVと併せてどうぞ。(編集部)

 

 

イントロのセンスに脱帽です。

なんとも魅力的なゆったりとしたギターの音色に続いて、スライド・ギター、ドラムス、ベースが絡み、それに続いて楽器の特性を発揮したハモンド・オルガンとエレクトリック・ピアノが控えめながら、しかししっかりと主張した音を響かせる。

森は生きている(これがグループ名)。 サイドA3曲目(CDだけどジャケットの曲目表記にはサイドA、サイドBの表示があります)。

「回想電車」はそんな感じの演奏で始まります。

日本語の歌が出てくるまでは、まるで1970年代アメリカ、ウッドストック派のバンドかと思ってしまうサウンドです。

“森は生きている”はなんと日本の20代前半の若者たちがやっているバンド、というから驚きです。

日本語を大切にし、その歌詞をドラムス担当が書き、曲はヴォーカルの人やギターの人が書いていると言えば思い出すのが、風街に生きたあのグループ・・・。

“森は生きている”には、末永く作品を作り続け発表してもらいたいと思っています。

まずは昨年2013年8月に出た初めてのこのアルバム『森は生きている』。(PCD-18750 2,500円)

森は生きている「森は生きている」

森は生きている「森は生きている」

もっと多くの音楽ファンに知ってもらいたい気持ちです。 まだ一度しか見ていませんが、ライヴもなかなかのものがありました。

先日、“2013年ベスト・アルバム”を選んだのですが、それにこのアルバム『森は生きている』を追加しておきたいと思います。

(文:森 勉)

 

PS 大滝詠一さんの突然の訃報、言葉になりません・・・。 気持ちが落ち着いてから、何かここで書けたら、と思っています。

 

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ペット・サウンズ・レコードが選ぶ2013年ベスト・アルバム、更新いたしました。