美しく情熱的な歌声で僕らを魅了した女性シンガー、リンダ・ロンシュタット。
パーキンソン病と診断されもう歌うことができない、と昨年秋公表したことは非常に残念な出来事でした。
その彼女が今まで歌ったデュエット曲を集めたCDが本日発売。
(輸入CD Linda Ronstadt 『Duets』 RHINO 8122-79597-1)
70年代恋仲だったJ.D.サウザーとの「Prisoner In Disguise」、ドン・ヘンリーとの「Hasten Down The Wind」、80年代ジェイムス・テイラーとの「I Think It’s Gonna Work Out」、映画『アメリカ物語』主題歌でグラミー受賞したジェイムス・イングラムとの「Somewhere Out There」、アーロン・ネヴィルとの名唱バリーマン/シンシア・ワイル作「Don’t Know Much」、フランク・シナトラとのジャズ・ナンバー「Moonlight In Vermont」、2000年代アン・サヴォイとのカントリー・アレンジ楽曲まで全15曲。
Laurie Lewisという女性シンガーとアカペラで歌っている未発表トラック「Pretty Bird」も収録されています。
今日のこの1曲は、エミルー・ハリスとのハンク・ウィリアムス・カヴァー「I Can’t Help It (If I’m Still In Love With You)」。
今回の全15曲中一番古い録音、1974年発表『Heart Like A Wheel』に収録されていたカントリー・ナンバー。
伸びのある素晴らしい歌声に改めて感動できます。
(文:森 陽馬)