UNKNOWN MALE #2(歌い手不明)「Your Sister’s Keeper」

昨日に引き続き、注目のソウル・コンピものから今日のこの1曲。

アレサ・フランクリンやウィルソン・ピケット等を手掛けたプロデューサー、リック・ホールが60年代興したレーベル、フェイム・レコード。

そのフェイムのスタジオで録音されながら、お蔵入りとなっていた貴重音源をタップリ収録。全24曲中22曲が完全未発表!というサザン・ソウルファン悶絶のコンピがこの1枚。

『ホール・オブ・フェイム VOL.3』。
(国内仕様CD PCD-17670 英文解説・対訳/歌詞付 2,700円+税)

『ホール・オブ・フェイムVol.3』

『ホール・オブ・フェイムVol.3』

ほぼ未発表とはいえ、歌も演奏も質はシングル級。
ディープ・ソウル好きならば要チェックのアルバムですね。

面白いのは、歌っている人が不明のまま収録されている音源が2曲収録されていること。

特に23曲目に収録されている「Your Sister’s Keeper」という曲。
ライナーノーツを読むと、おそらくウィルソン・ピケットに歌ってもらうことを前提として書かれデモ録音されたものでは?とのこと。

楽曲のリズムやシャウト・ヴォーカルは、たしかにウィルソン・ピケットを意識した感じですね。
うーーーん、この時期のソウルは奥深い!

なお、このコンピはかなりマニアックなので、サザン・ソウル/フェイム・レコード入門編としては、『コンプリート・フェイム・シングルズ Vol.1』(5/21発売予定 国内仕様盤 PCD-17673 3,500円+税)がオススメです。

ちなみに、このフェイム・スタジオがあったアラバマ州マッスル・ショールズを舞台にした音楽ドキュメンタリー映画『黄金のメロディ ~マッスル・ショールズ』が2014年7月12日日本公開予定。

前述したリック・ホールやアレサ、ウィルソン・ピケットに加え、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ボノ等も出演しているので、ソウル・ファンのみならずロック・ファンも要注目の映画! 楽しみですね。

 

(文:森 陽馬)

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