FIFAワールドカップ・サッカーブラジル大会、日本代表リーグ戦初戦。
結果的に気だるい午後を迎えられた方が多かったと思います。
<ブラジル>、<日曜日>、<気だるい>といえばこの1曲。
カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ「ドミンゴ」。
(国内CD 『ドミンゴ』 生産限定盤 解説・歌詞・対訳付 UICY-76373 1,000円+税)
ブラジルに軍事政権が敷かれて3年が経った1967年。
“ブラジル文化革新”ともいうべき<トロピカリズモ>の中心人物だったカエターノ・ヴェローゾ(当時25歳)とガル・コスタ(当時22歳)が作り上げた名作。
1分半にも満たない1曲ですが、そのわずかな合間に40ものコードが含まれているそう。
シンプルなようでいて深みがある1曲。
アルバム全体的にも独特な色気というかシュールな味わいがありますね。
例えばマルコス・ヴァリのボッサ作とは違った気だるい雰囲気が漂っています。
ちなみに「ドミンゴ」はポルトガル語で日曜日の意。
来週のドミンゴはスカッとした気分で聴きたいですね。
(文:森 陽馬)