2月6日はカール・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)の命日でした。
亡くなったのは1998年。
ブライアン・ウィルソンが『イマジネーション』という素晴らしい新作を出して、そのアルバムにカールへ捧げた「レイ・ダウン・バーデン」という曲が入っていて・・・。
あれから16年も経ったなんて不思議な感じがします。
でもその間にブライアンは完全復活! 『スマイル』も出て、ビーチ・ボーイズは再結集し、新作を出し、50周年記念ツアーで来日もして。
そして、今年3月にはマイク&ブルースのビーチ・ボーイズが再び来日します。
言葉にすると軽くなってしまうけれど、やっぱり素晴らしい!そして凄いなあ、と。
バンド活動のみに関わらず全てにおいて、当たり前のように存在し継続していく、というのは、簡単そうに見えてなかなか大変なことです。
<飽きたら捨てる、壊れたら買い直す>という今の時代。
あの時・その瞬間が良かった、としても人は皆それを記憶の彼方へ置き去りにしていくもの。
だから形を多少変えてでも“続けること”が、より重要になっていくと僕は信じています。
カールの曲ではありませんが、ビーチ・ボーイズ(ブライアン作)から今日のこの1曲。
1971年発表『サーフズ・アップ』に収録されている美しくも切ない名曲。
♪ 僕は大海に浮かぶ一片のコルク ~ この海はどれほど深いのだろうか? ♪
(文:森 陽馬)
★掲載ジャケットはビーチ・ボーイズ『サーフズ・アップ』。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 TOCP-71382 2,476円+税)