【mono書き 003】バンダイ「ハコビジョン」

バンダイ「ハコビジョン」

バンダイ「ハコビジョン」

バンダイ「ハコビジョン」各500円(税別)

メーカーリンク http://www.bandai.co.jp/candy/hakovision/

プロジェクションマッピングが流行っているけれど、あれ、昔ながらの幻燈が大掛かりになったもの。ただ、その「大掛かり」というのが重要で、だからこそ、見ていてビックリするし盛り上がるのだ。その「大掛かり」が手のひらに乗ってしまう、という極端が形になると、それはそれで面白いというのが、バンダイの「ハコビジョン」だろう。仕掛け自体はシンプルで、スマホでムービーを表示して、それをハーフミラーと映像を映し出す建物のフィギュアを組み込んだ箱の中で再生するという、懐かしい「覗きからくり」のようなもの。だから、それはもう、チマチマと映像が動くのだけど、元が巨大だという事が分かっているから、そのチマチマ具合が堪らなく魅力的に映る。現在、発売されているのは、東京駅で上映されて話題を呼んだ「東京ミチテラス 2012/TOKYO HIKARI VISION」と「東京国立博物館/KARAKURI」の二つ。どちらも実際に行われたイベントの掌の上での再現だ。で、第二弾はガンダムらしい。既に軸がブレてる気もするけど、それでも掌の上で、覗き込むと見える「覗きからくり」が魅力的なのに変わりはないのだ。

(文:小物王 納富廉邦)