ウィルコ・ジョンソンとロジャー・ダルトリーのコラボ・アルバム『ゴーイング・バック・ホーム』国内盤が発売になりました。(国内CD SHM-CD仕様 解説・歌詞・対訳付 UICY-15289 2,200円+税)
ウィルコが敬愛しているボブ・ディラン・ナンバー「窓からはい出せ」以外は全て、ウィルコ作のドクター・フィールグッドやソロ・ナンバーで占められています。
ロジャーが歌うフィールグッドはどんな感じになるんだろう、と楽しみにしていたのですが、想像以上にハマっていて、とにかくトゥーマッチなほど熱く気迫溢れる歌声がかっこいい!
ウィルコのスタイルである指弾きカッティング。
ギター・ソロに入る瞬間は何度聴いてもゾクゾクします。
参加メンバーはウィルコと長年活動している、ブロックヘッズのノーマン・ワット・ロイ(b)と、スティーヴ・ハウの息子であるディラン・ハウ(ds)の2人に、元スタイル・カウンシルのミック・タルボット(key)、ハーピストのスティーヴ・ウェストンなど。世代がそれぞれ微妙に異なるミュージシャン達の競演は聴きものです。
「えっ!? もう終わり?」と感じるほどあっという間の全11曲34分。
昨年膵臓癌を患っていること、治療しないことを告白し、精力的にライヴ活動を続けているウィルコ・ジョンソン。
3月にも来日してくれました。
来年もその先もずっと元気で来日し、ファンを驚かせてくれることをただただ願っています。
(文:東尾沙紀)