今日のこの1曲はすごいところから来ましたよ! キース・ジャレットの熱狂的なファンですら首をひねった、ナゾのロカビリー・フォーク(そんなジャンルがあるなら…)アルバム「レストレーション・ルーイン」。いやこれが再発されたというのがまたすごい。最初に聴いたときは、ジャケットと中身が別のものにすり替わったのかと思いました…。
シンガー・ソングライター名盤、というより迷盤?!
名ジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットが自作の歌を歌った1968年発表アルバムが再発されました。
(国内CD 『レストレーション・ルーイン』 WPCR-15116 解説・歌詞・対訳付 1,200円)
歌だけでなく、演奏も全てキース・ジャレット1人で多重録音!
ピアノはもちろん、ギター、ベース、ドラム、タンバリン、サックス、更にはリコーダー、ハーモニカ、ボンゴまで!
1960年代後半ですから、やはりボブ・ディランの影響でしょう。
2曲目「All Right」は全編にハーモニカが入っていて、ディランとティム・バックリーとドノヴァンが合わさった雰囲気ですね。
ピアノはやたらリリカルでかっこいいのに、ドラムはかなりバタつき気味・・・。
でも、ギターは3曲目後半のソロ含めかなりいい感じ。
4曲目の唐突なサックス・ソロも不思議だけどいい感じ。だけどタンバリンは・・・。
というようにツッコミどころ満載ですが、シンガー・ソングライターブームが到来する前ですし、フォーク好きの方は聴きものの1枚だと思います。
ちなみに7曲目「Fire And Rain」はジェイムス・テイラーの名曲とは同名異曲です。あしからず・・・。
森 陽馬