2014年本屋大賞にもノミネートされている小説、いとうせいこう『想像ラジオ』を先日読了。
この小説は、2011年3月11日東日本大震災で被災した人々を描いた物語。
亡くなった人々の無念さ悼み、そして語り継いでいくためにも、ドキュメンタリーだけでなく小説という形で作品を残していくことは重要なのだと思います。
ただ、実際にあった悲劇を小説として仕上げることの難しさも感じましたね。
3年という月日は遠いようでまだまだ近い過去なのかも・・・。
でも震災と真剣に向き合った作品であることには変わりありません。
読んで楽しくなる本では決してありませんが、震災があったということを改めて享受する意味でも読んで損はない1冊だと思います。
ということで、今日は『想像ラジオ』の中に出てくる楽曲からこの1曲。
ボブ・マーリー「Redemption Song」(リデンプション・ソング)。
ジャマイカの国民的英雄であり、アフリカ/黒人民族主義の指導者であったマーカス・ガーベイによるスピーチが歌詞の元になっているという名曲。
本当の意味での“Redemption”(救い・救済)を心から祈りましょう。
(文:森 陽馬)
★掲載ジャケットは「Redemption Song」収録、ボブ・マーリーベスト盤。
(国内CD 解説・歌詞・対訳付 UICY-75037 1,886円+税)