ザ・モップス「アイ・アム・ジャスト・ア・モップス」

グループ・サウンズの中でも特異な存在を示していたモップスのアルバムがいろいろと再発されました。

モップスは1967年11月にシングル「朝まで待てない」(作曲:村井邦彦、作詞:阿久悠)でデビュー。
当時のG.S.と同様に自作曲ではなく、職業作曲家&作詞家の曲でシーンに登場してきました。

サイケデリックという言葉が流行していた時代、モップスのサウンドやファッションはそれを強く意識したものでした。

1968年4月にビクターから発表したファースト・アルバムのタイトルは、『サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン』。(CD ボーナス・トラック2曲追加 VICL-64159 1,800円+税)

モップス『サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン』

モップス『サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン』

アニマルズ、ジェファーソン・エアプレインやドアーズなどの洋楽カヴァーに交じって、A面3曲目に収録されていたこの「アイ・アム・ジャスト・ア・モップス」はメンバーの星勝&鈴木ヒロミツの楽曲。

英語詞ですが、ファズ・ギターが印象的に響いてくるジャパニーズ・サイケデリックの名曲。

十数年前にライノ・レーベルが発売したサイケものを集めたコンピBOX『Nuggets Ⅱ』の中にも日本代表として収められていた曲です。

(文:森 勉)

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