ブライアン・ウィルソンの新作アルバム、2014年内には出ませんでしたね。
来年春ごろには発売予定、とのことなので楽しみに待ちたいと思います。
アメリカではブライアン・ウィルソンにスポットを当てた映画『LOVE AND MERCY』も公開予定だそうです。
役者が演じるブライアン、どんな感じになるんでしょうね。
さて、そんなことを考えていたら思わぬところでブライアンの歌声を聴くことができました。
『ザ・アート・オブ・マッカートニー~ポールへ捧ぐ』というポール・マッカートニーの楽曲を色々なミュージシャンがカヴァーしたオムニバスCDに、ブライアン・ウィルソンが参加していて「ワンダーラスト」を歌っています。
(日本盤のみ井上陽水「アイ・ウィル」追加収録 初回限定2CD+DVD付 UICY-76952 4,300円+税)
1982年発表『タッグ・オブ・ウォー』B面3曲目に収められていた「ワンダーラスト」を取り上げるなんて・・・。
ビックリです。
おそらく、ダリアン・サハナジャの差し金でしょうかね。
この「ワンダーラスト」。
ブライアンらしい素晴らしい出来に仕上がっています。
バック・メンバーはいつものブライアン・バンドですが、ジム・ハインズ(ドラムス)、ボブ・リジック(ベース)が参加しているということは少し前の録音なのでしょうか。
それにしても、このポール・マッカートニー・トリビュート・アルバム。
本当にイイ曲が多くて、ソングライターとしてのポールにまたまたまた惚れ直してしまいました。
ブライアン・ウィルソン以外の注目ベスト5(第一印象)は、
・ハート「バンド・オン・ザ・ラン」
・ユスフ(キャット・スティーヴンス)「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」
・クリッシー・ハインド「レット・イット・ビー」
・チープ・トリック「ジェット」
・ジェフ・リン「ジャンク」
あと、アラン・トゥーサン「レディ・マドンナ」、スモーキー・ロビンソン「ソー・バッド」なども・・・。
2枚組で全35曲も入っているので、絞るのがムズカシイです。
みんな個性を出しつつも、変なフェイクをしていないのが聴きやすくて良いですね。
文:森 勉
ペット・サウンズ・レコードの店長。ビーチ・ボーイズをはじめとしたアメリカンポップスを中心に、さまざまなジャンルの音楽に対して豊富な知識をお持ちです。街のCD屋さんとして店頭で接客する一方で、ライターとしてレコード・コレクターズ誌など、さまざまな媒体へも寄稿。ファンからもミュージシャンからも、業界関係者からも厚い信頼を寄せられています。