グレイトフル・デッド「Goin’ Down The Road Feeling Bad」

まもなく閉館してしまう映画館、吉祥寺バウスシアターへ行ってきました。

最後の定期上映作品2作(ウディ・アレン監督最新作『ブルージャスミン』、ジョージ・ハリスンも関わった87年製作映画『ウィズネイルと僕』)と共に、『THE LAST BAUS』と題しバウスシアターと縁が深い様々な作品を<第7回爆音映画祭>として上映。

5月11日(日)はニール・ヤング『ジャーニーズ』が上映されました。

すでにDVD/ブルーレイは発売されていて、僕も購入し何度か観ている作品ですが、やはり劇場で見ると印象が全然違いますね。

『ジャーニーズ』が撮影された2011年は2010年発表問題作『ル・ノイズ』を出した後だったので、映画内のライヴ映像は全て弾き語り。それも『ル・ノイズ』仕様エレキ・ギター弾き語りが主。

正直言って最初DVDで見た時は退屈に感じましたが、爆音でこそ伝わってくるニールの情念ギター。
「Walk With Me」や「Hitchhiker」ってこんなイイ曲だったっけ?とか思ったりもして。

お客さんもたくさん入っていて久々に映画館で熱気を感じましたね。

『ジャーニーズ』観た後、次の回『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』を続けて鑑賞。
こちらも強烈でしたね。

グレイトフル・デッド1974年サンフランシスコでのコンサートの映像とサイケデリックなアニメ及びデッドヘッズの熱狂ぶりを追った音楽ドキュメンタリームーヴィー。

長尺の曲も多いので、ジャム・バンドの免疫がある人向けですが(僕の隣の若いカップルは上映後1時間弱で席を立ってしまった)、フジロック2014に初来日するフィル・レッシュ40年前の雄姿も堪能できますから、今年のフジロックで彼のバンドを体感する予定の方は観ておいた方がいいと思います。

今日のこの1曲は映画の中でも披露されている「Goin’ Down The Road Feeling Bad」。
(掲載ジャケットは『ヨーロッパ ’72 Vol.2』 国内CD WPCR-14284 3,400円+税)

グレイトフル・デッド『ヨーロッパ '72 Vol.2』

グレイトフル・デッド『ヨーロッパ ’72 Vol.2』

ちなみに『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』終演後、客席から拍手が上がったのが印象深かったです。

(文:森 陽馬)

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