ジェイムス・テイラーは大好きなシンガー・ソングライターですが、その弟であるリヴィングストン・テイラーにも特別な思い入れがあります。
2006年12月11日の今日のこの1曲でも書きましたが、今から15年前となる1999年、サンフランシスコにある小さいライヴ・ハウスでリヴィングストン・テイラーのコンサートを見たことがありました。
プロフェッショナルなギター、歌、素晴らしいパフォーマンス。
そして楽しいライヴ後、地元客に混じりほぼ最前列で見ていた日本人の僕に、彼の方から話しかけてきてくれたのです。
温もりある歌声そのままの気さくな心遣い。うれしかったですね。
その彼の新作アルバムが発売されました。
リヴィングストン・テイラー『BLUE SKY』
(国内仕様CD 解説付 2,500円+税)
ナッシュビルのソングライターMac McAnallyと、Charlie Puthという若いミュージシャンがプロデュースを担当。
芯のある優しい歌声とそれを引き立てるメロディー&サウンド・アレンジ。
今回も期待通りのゴキゲンな仕上がりです。
スティーヴン・ビショップ「On And On」、ローラ・ニーロ作「Sweet Blindness」、ビートルズ「Paperback Writer」等カヴァーも良いですが、今作ではオリジナル曲がいいですね。
10曲目「Boatman」は1996年作『自転車と僕』に収録されていた楽曲のセルフカヴァー。
ジェイムス・テイラーも1997年作『アワーグラス』で取り上げていた隠れた名曲。
今回のヴァージョンでは、若きプロデューサーCharlie Puthと女性シンガーChelsea Berryが2番を歌っているのですが、LIVの温かい歌声を見事に引き継いでいてとても好感が持てます。
是非また来日して欲しいですね。森 陽馬
文:森 陽馬
武蔵小山生まれ武蔵小山育ちの「ペットサウンズレコード」の「おにいさん」。店頭で、こんな音が好き!というと、いろいろ新しいものを紹介してくれますよ。ココカラ本誌では「毎日がGOOD MUSIC〜むさこ駅前狂騒曲〜」を連載中!