【mono書き 011】PFU「ScanSnap iX100」

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PFU「ScanSnap iX100」

スキャナを持ち歩くというのは、一部のマニアがすることだという認識は、多分、一般的だし、実際、そこまでして外でスキャンする必要というのはそれほど無い、というのも本当のことだろう。その常識にヒビを入れる程度には「ScanSnap iX100」登場は衝撃的なのだと思う。

それは、「わざわざスキャナを持ち歩く」から、「紙とスキャナ、どっちを持ち歩く?」への展開。紙を持ち歩くのも、結構面倒くさくて、束になると重いし、枚数が少ないと折れ曲がりやすいし、電車の中で確認するには場所を取る。スキャンしてしまえば、重さは無くなるし、折れ曲がらないし、タブレットやスマートフォンでスキャンしていれば電車で立ったままでも書類が読める。

そのどっちを取る?という選択を迫るのが、バッテリー内蔵、wifi内蔵で、スマホからでもタブレットからでもスキャン出来る「ScanSnap iX100」なのだ。400gの折畳み傘程度の荷物は、持ち歩くのに苦労はなく、スマホのアプリを起動して、蓋を開けて紙を差し込めば、スキャンは完了。それはもう、書類をクリアファイルに挟んで、丁寧にカバンに収めるのと、それほど手間は変わらない。

 

文:納富廉邦
モノ系、飲食系、伝統芸能系、本、映画、演劇、音楽、などなどをフィールドに活動するフリーライター。AllAbout男のこだわりグッズガイド、懐中雑誌ぱなし編集長などを務める。日経トレンディネット、Pdweb、夕刊フジ、ココカラなどWebや雑誌、新聞などに連載多数。近著はムック「みんなの好きな落語家」(朝日新聞出版)、共著「ScanSnapアイディアノート」(秀和システムズ)など。その他、講演、商品開発、コンサルティングなども行っている。最新刊、納富廉邦責任編集「大人のカバンの中身講座」(玄光社、1500円+税)絶賛発売中。