クアルテート・エン・シー(ザ・ガールズ・フロム・バイーア) 「マンハッタン」

『天使のクァルテット』

『天使のクァルテット』

ブラジルの4人姉妹で結成されたヴォーカル・グループ、クアルテート・エン・シー。
1967年に発表した『天使のクァルテット』を最近よく聴いています。
(国内CD 解説・歌詞付 WPCR-17266 1,200円+税)

このアルバムは彼女たちがアメリカのレーベル、ワーナー・ブラザーズと契約して、<ザ・ガールズ・フロム・バイーア>の名で出した第2弾。

1966年発表ワーナーでのファースト『パードン・マイ・イングリッシュ』はブラジル録音でしたが、こちらはアメリカ録音。(録音場所は違っても、彼女たちの歌声やバックの演奏のテイストは変わりません)

今日はこのボサノヴァ・テイストの女性コーラスが気持ちいいアルバムから、アメリカのスタンダードをカヴァーした「マンハッタン」を。

作詞:ロレンツ・ハート、作曲:リチャード・ロジャースの名曲をポルトガル語で涼し気に歌っています。

たとえ、ポルトガル語で歌われても、この曲を聴くと1979年の映画『マンハッタン』を思い浮かべてしまいます。
ウディ・アレンとダイアン・キートン主演。美しいモノクロ映像が印象的でした。

リオからニューヨークに辿り着いてしまいましたが、クアルテート・エン・シーの素敵なコーラス、おすすめです。

 

文:森 勉

ペット・サウンズ・レコードの店長。ビーチ・ボーイズをはじめとしたアメリカンポップスを中心に、さまざまなジャンルの音楽に対して豊富な知識をお持ちです。街のCD屋さんとして店頭で接客する一方で、ライターとしてレコード・コレクターズ誌など、さまざまな媒体へも寄稿。ファンからもミュージシャンからも、業界関係者からも厚い信頼を寄せられています。

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