漫画『天才柳沢教授の生活』が好き。

漫画『天才柳沢教授の生活』が好き。

漫画『天才柳沢教授の生活』が好き。

PATISSERIE Sakai 酒井真由美さんからの「ココカラ話」は・・・

「漫画『天才柳沢教授の生活』が好き。何度も何度も繰り返し読んできて、最近またハマってます。」

この「 天才柳沢教授の生活」は1988年から講談社の「モーニング」に掲載されている山下和美の人気コミック。不定期連載や定期連載と、掲載スタイルは変化してきましたが、現在も連載中。コミックスは33巻まで発売されています。

主人公は、大学の経済学部で教鞭をとる柳沢教授。一見無表情で、生活スタイルや主義主張など、自分の決めたルールは何があっても曲げません。そのかたくなさは、ほとんど「奇人」の領域に近いくらい。

実は暖かい人間性や配慮に満ちていながら、我が道を行く振る舞いの度が過ぎて、変わり者、奇人と思われている主人公に周囲が巻き込まれるという物語のスタイルは、ジャック・タチの映画「ぼくの伯父さん」シリーズや北野武監督の「菊次郎の夏」にも通じています。もっとも、柳沢教授は「ぼくの伯父さん」のユロや菊次郎のようなダメなオジさんではない。むしろ、超が付くくらい真面目なカタブツです。でも、物事やヒトに対する視点はとてもフラット。

コミックス5〜6巻くらいまでは、柳沢教授に周囲が翻弄される、というストーリーギャグ的なエピソードも多いのですが、徐々に、迷いを抱えた人物が、柳沢教授の「正しさ」やフラットなものの見方を通じて自分自身を見直すような、ハートウォーミングなエピソードが増えています。

1話読み切りスタイルの、どこから読んでもすぐおいしい「 天才柳沢教授の生活」。2012年より朝日新聞夕刊で週間連載しているスピンオフ「天才 柳沢教授 孫・華子との生活 Special short short」も、オールカラーの単行本「朝日新聞連載版 天才 柳沢教授 孫・華子との生活 Special short short」が発売中。こちらはタイトルがメチャメチャ長いですが、1話が短いので、漫画を読み慣れてない方にも気軽に楽しめる作品ですよ。

http://morningmanga.com/lineup/show?id=6