【mono書き 012】cyproduct × 納富廉邦「iPad mini & ノートケース」

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cyproduct × 納富廉邦「iPad mini & ノートケース」

例えば、手帖を開くと、片側に紙の手帳、もう片側にスマートフォン、といった構造になっているケースの場合、それはどっちも使い難くないか? と思っていた。これが、片方ノート、片方タブレットだと、さらに難しいというか、広げるだけでも随分スペースを取る。だいたい、両方一度に使うことって、そう多くはない。でも、両方持ち歩きたいというのは分かるし、一まとめになっている方が楽ではある。では、どういう形がいいのか、と考えて出来上がったのが、cyproductの「iPad mini & ノートケース」。要するに、ノートはケースから出さずにそのまま使えて、iPad miniは使う時にはケースから出す、という構造。さらにペン差しも付いてる。
つまり、咄嗟の際には手書きが早いし、調べモノとかするなら、落ち着いてタブレットを使いたい、というのが、外出時の行動パターンだろうと考えたのだ。少なくとも私はそうだ。しかも、タブレットを入れたままだとケース自体が机のような感じになるので、ノートが書き易いし、タブレットを使う時はタブレットだけになるので軽さやコンパクトさをスポイルしないで使える。ついでに、ノートとペンを同時にスマートに持ち歩ける。そんな私のアイディアをcyproductさんのデザインセンスが見事なスタイルにまとめてくれた。新色の外側は黒で、中は赤のタイプは、それはもうスタイリッシュ。

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文:納富廉邦
モノ系、飲食系、伝統芸能系、本、映画、演劇、音楽、などなどをフィールドに活動するフリーライター。AllAbout男のこだわりグッズガイド、懐中雑誌ぱなし編集長などを務める。日経トレンディネット、Pdweb、夕刊フジ、ココカラなどWebや雑誌、新聞などに連載多数。近著はムック「みんなの好きな落語家」(朝日新聞出版)、共著「ScanSnapアイディアノート」(秀和システムズ)など。その他、講演、商品開発、コンサルティングなども行っている。最新刊、納富廉邦責任編集「大人のカバンの中身講座」(玄光社、1500円+税)絶賛発売中。